野村證券、データグリッドシステムのサーバスイッチにシスコ製品を採用

2007年5月31日(木) 20時06分
 シスコシステムズは31日、野村證券が大規模グリッドシステム構築に向けて検証環境を導入し、そのコアスイッチインフラストラクチャーとして同社の「InfiniBand サーバスイッチ」を導入したと発表した。

 野村證券では、大容量データの高速処理を低コストで実現するため、複数のディスク・メモリーリソースを仮想化し、ひとつの巨大なサーバとして処理を行うデータグリッドの仕組みを、国内の金融業界としては初めて導入した。このデータグリッドでは、サーバ間の通信スピードがデータ処理のスピードに大きく影響されるため、サーバスイッチに極めて高速な処理性能が求められるという。これらを踏まえて野村證券が選択したのが、同社の「Cisco SFS 7000P InfiniBand サーバスイッチ」と「Cisco SFS 3012Rマルチファブリック サーバスイッチ」だったとしている。

 Cisco SFS 7000P InfiniBand サーバスイッチは、10Gビット/秒(bps)の「InfiniBand 4Xインタフェース」をサポートし、ポート間の遅延が200ナノ秒未満という高性能が特徴の製品で、データグリッドに適しているという。また、ひとつの筐体でファイバーチャネルとイーサネット接続をサポートしており、統合された10Gbpsファブリックによりサーバやネットワーク、およびストレージリソースの相互接続が可能だ。

 なお、今回は検証向けとなっており、金融商品の開発や、資産運用の研究・調査・コンサルティングなどを行う野村證券金融経済研究所・金融工学研究センターにGridシステム一式(ブレードサーバ、Gridスケジューラー、データGridシステム、Infiniband SW)を、2007年3月末に導入。すでに検証作業に入っており、実験段階ながら遅延が従来の10分の1程度に短縮されるなど効果が見え始めているという。

 同センターでは遅くとも1年以内には検証を終え、順次、金融工学研究センターのアプリケーションを本稼働させていく予定だとしている。また、現時点で本番システムの最終的な規模は未定だとしているが、米国金融業でのグリッドシステムでは数千台〜1万台以上のサーバで、多様なアプリケーションを稼動させている事例が多く、同様な展開が期待されているという。
《村上幸治》
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