F5とマイクロソフト、協業に基づくネットワーク監視ソリューション提供を発表 | RBB TODAY
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F5とマイクロソフト、協業に基づくネットワーク監視ソリューション提供を発表

エンタープライズ その他
マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 プロダクトグループ シニアプロダクトマネージャ 古川 勝也氏
  • マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 プロダクトグループ シニアプロダクトマネージャ 古川 勝也氏
  • DSIによる運用コスト削減
  • Enterprise ManagerとMicrosoft System Center Operations Manager 2007はベストマッチング
  • F5ネットワークスジャパン シニアプロダクトマーケティングマネージャー 武堂 貴宏氏
  • なぜマイクロソフトなのか
  • マイクロソフトとF5の協業戦略
 F5ネットワークとマイクロソフトは5月29日、両社の協業に基づく包括的なネットワーク監視ソリューションの提供を発表した。

 3月13日に発表された両社のOEM契約に基づき、マイクロソフトは同社の運用管理ソフトウェア「Microsoft System Center Operations Manager 2007」をF5にOEM供給する。F5は同社が開発中の管理アプライアンス「ControlPoint」に組み込むと同時に、Operations Manager 2007に対応するF5製品対応の「管理パック」の提供も行なう。

 まず説明を行なったマイクロソフトのサーバープラットフォームビジネス本部プロダクトグループシニアプロダクトマネージャの古川 勝也氏は、「ITシステムに関わるTCOの60%を人件費が占めており、このコストを削減するために運用管理の自動化が求められている」との現状認識を示し、効率的な運用管理の実現に向けたマイクロソフトの取り組みとして「Dynamic Systems Initiative(DSI)」や、その基盤となる定義化された共通モデル「Sysmtem Definition Model(SDM)」、モデル定義言語「Service Modeling Language(SML)」などについて紹介した。

 さらに、4月1日に発売された「Microsoft System Center Operations Manager 2007」の特徴として、サーバの管理機能に加えてネットワーク機器の管理にも対応したことと、「管理パック」という形でサードパーティが独自の管理ノウハウを組み込んだ拡張を施すことが可能になっている点などを紹介した。

 続いて、F5のシニアプロダクトマーケティングマネージャーの武堂 貴宏氏はF5の取り組みを紹介し、Operations Manager 2007がネットワーク機器に対応したことと、管理パックによる独自の管理機能の追加が可能になったことで、F5のネットワーク機器の管理をOperations Manager 2007で行なうことが可能になったことを明らかにした。

 F5では既に「管理」ソフトウェアとして「Enterprise Manager」を提供しており、同社の主力製品である「BIG-IP」等を対象とした集中管理機能を実現している。これにより、設定エラーの回避やソフトウェアの更新等の一括適用、新規デバイスに対する設定のコピーなど、管理作業の効率化が可能になっている。一方、未だ未対応の課題として、「キャパシティ・プランニングのためのツールがない」「システム障害の際の原因究明が困難」「ネットワークの状況を可視化できていない」といった点を挙げた。これを解決するのが、ControlPointによる「監視」機能となる。Enterprise Managerによる管理とControlPointによる監視が両輪となって、同社の「セントラル管理ソリューション」が構成されることになる。

 製品の提供形態は2種類で、F5製品の監視に特化したアプライアンスとして提供されるのが「ControlPoint」で、Operations Manager 2007ユーザー向けにF5製品の監視機能を追加するためのソフトウェア製品として提供されるのが「管理パック」となる。

 ControlPointのリリースは今年12月の予定。現時点では価格は未定だが、Enterprise Managerと同等の価格となる見込み。管理パックに関しては、ControlPointよりは安価に提供される予定だという。
《渡邉利和》
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