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サン、JavaOneでスマートフォン向けの新プラットフォーム「JavaFX Mobile」発表

2007年5月11日(金) 17時16分
サンのソフトウェア担当Executive Vice PresidentのRich Green氏が行なったゼネラル・セッションの中で、JavaFX Mobileプレビュー版を搭載したデバイスがいくつか公開されたの画像
サンのソフトウェア担当Executive Vice PresidentのRich Green氏が行なったゼネラル・セッションの中で、JavaFX Mobileプレビュー版を搭載したデバイスがいくつか公開された
電話型、キーボード付き、タッチスクリーン搭載型など、さまざまなデザインのハードウェアに対応可能なようだの画像
電話型、キーボード付き、タッチスクリーン搭載型など、さまざまなデザインのハードウェアに対応可能なようだ
OSからアプリケーションまで、必要なソフトウェアを一通り揃えたソフトウェア・スタックとして提供される。さらに、機器メーカー等が独自のアプリケーションを開発して組み込めるよう、JavaベースのAPIやアプリケーション・データ・ストアへのアクセスのためのAPIなどが提供されるの画像
OSからアプリケーションまで、必要なソフトウェアを一通り揃えたソフトウェア・スタックとして提供される。さらに、機器メーカー等が独自のアプリケーションを開発して組み込めるよう、JavaベースのAPIやアプリケーション・データ・ストアへのアクセスのためのAPIなどが提供される
カーネルはLinuxなのだが、Solaris版も試作されたようだの画像
カーネルはLinuxなのだが、Solaris版も試作されたようだ
こちらはNokiaのハードウェアに搭載してみた例。このほか、Motorolaのロゴの付いたハードウェアもあったが、まだ正式に契約が完了したパートナーはないというの画像
こちらはNokiaのハードウェアに搭載してみた例。このほか、Motorolaのロゴの付いたハードウェアもあったが、まだ正式に契約が完了したパートナーはないという
JavaFXのアーキテクチャ。コアとなるJava実行環境の上にJavaFXをミドルウェアとして積むことで、アプリケーションに対しては共通のインターフェイスを提供するの画像
JavaFXのアーキテクチャ。コアとなるJava実行環境の上にJavaFXをミドルウェアとして積むことで、アプリケーションに対しては共通のインターフェイスを提供する
 5月8日(現地時間)、米国サンフランシスコで開催中のJava開発者会議“JavaOne”で、Javaベースの新たなソフトウェア・スタックとして「JavaFX Mobile」が公開された。現時点ではプレビュー版という扱いだが、実際にハードウェア上に搭載してのデモンストレーションも公開した。ここでは、そのようすを紹介しよう。

 JavaFXは、「サン・マイクロシステムズが提供するコンシューマ向けの製品ファミリ」全体に対する名称となる。今後JavaFXファミリに属する具体的なソフトウェアが次々と発表されていく予定だが、まず発表されたのが、グラフィカルなWebユーザー・インターフェイスを簡単に記述/作成できるスクリプト言語「JavaFX Script」と、スマートフォン向けのソフトウェア・スタックとなる「JavaFX Mobile」だ。

 JavaFX Mobileは、携帯キャリアや端末メーカーなどにOEM供給されるソフトウェア群で、OSカーネルには組込型Linuxを使用し、その上にJavaランタイムやミドルウェアに加え、メッセージングやWebブラウザ、電話/PIM、メディアプレーヤといった各種のアプリケーションなどを実装しており、そのままでスマートフォンの標準的な機能を利用可能なランタイム・ソフトウェア・スタックとして提供される。

 JavaFXの“FX”は、特殊効果を意味するSFXから取られたといい、グラフィカルなコンテンツへの対応に注力したコンシューマ・デバイス向けのJavaソフトウェアのシリーズとなる。スマートフォン以外にも、TVやセットトップ・ボックス、カーナビゲーションなど、さまざまな機器向けの製品が今後追加されていく予定だ。

 JavaFX Mobileのベースになっているのは、サンが買収したSavaJe Technologiesの技術。JavaFXの大きな目標は、Java誕生当初にいわれた「Write Once, Run Anywhere」の実現だという。この目標はPCやサーバに関しては達成されているが、携帯電話などのモバイル機器に関しては、機器間のハードウェア仕様の差が大きいなどの理由で、現時点では実現できていない。しかし、今後JavaFX Mobileに続いてさまざまな機器向けにJavaFXが提供されていくと、ソフトウェア開発者はJavaFXのAPIセットを利用してアプリケーションを開発でき、機器間の違いを意識しなくて済むようにしていく、という構想だ。さらに、サンが自社の使命として取り組む「全世界でのデジタル・デバイドの解消」も意識されている。サンでは、若年層や発展途上国などでは、PCを経ることなく、携帯電話などのモバイル機器を通じてインターネットを利用することがむしろ普通になると見ているといい、現在まだインターネットに接続できていない「世界の残りの部分」をネットワーク化していく際に利用されることを想定しているようだ。

 JavaOneのゼネラル・セッションでは実際のハードウェアを利用したデモが公開されたが、現時点では正式に採用を表明したり、契約が完了したパートナーは存在しないという。サンでは今後パートナーシップの拡大に取り組むが、その際日本を含むアジアのキャリアや端末メーカーも重要なターゲットとなるという。
《渡邉利和》
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