トップ > エンタープライズ > モバイルBIZ

インテル、新モバイルプロセッサー2種と対応チップセットを発表

2007年5月10日(木) 22時35分
発表されたプロセッサーとチップセットの画像
発表されたプロセッサーとチップセット
インテル株式会社代表取締役共同社長の吉田和正氏の画像
インテル株式会社代表取締役共同社長の吉田和正氏
世界でノートPC市場は順調の画像
世界でノートPC市場は順調
家庭/個人用のDuoとネットワーククライアント用のProの画像
家庭/個人用のDuoとネットワーククライアント用のPro
PCベンダー各社が登壇し、新テクノロジーを祝福したの画像
PCベンダー各社が登壇し、新テクノロジーを祝福した
Core 2 Duoプロセッサの新機能の画像
Core 2 Duoプロセッサの新機能
グラフィック性能が向上の画像
グラフィック性能が向上
HDMIにも対応するの画像
HDMIにも対応する
X3100アクセラレーターの描画性能の画像
X3100アクセラレーターの描画性能
X3100アクセラレーターの実機デモの画像
X3100アクセラレーターの実機デモ
ストリーミングでハイビジョンを表示しつつビデオチャットも可能の画像
ストリーミングでハイビジョンを表示しつつビデオチャットも可能
高速な仮想メモリ、キャッシュターボメモリーの画像
高速な仮想メモリ、キャッシュターボメモリー
Centrino Proの機能紹介の画像
Centrino Proの機能紹介
 インテル株式会社はインテルCentrinoプロセッサー・テクノロジーの次期製品を発表した。モバイルPC用のプロセッサ・チップセットを中心とした新技術で、本日より同製品が搭載されたPCも発売が開始された。

 新しいモバイルプロセッサ・テクノロジーは、インテルCentrino Duo プロセッサー・テクノロジーとインテルCentrino Pro プロセッサー・テクノロジーの2種類。どちらもインテルCore 2 Duoプロセッサを採用し、グラフィック機能と省電力機能を向上させる新チップセット、インテル965Expressチップセットファミリーを組み合わせる。“Centrino Duo”に企業ネットワークの管理機能に対応するテクノロジーが“Centrino Pro”となる。家庭用、個人ユースのモバイルパソコンには“Centrino Duo”、企業が一括導入するようなモデルには“Centrino Pro”が適している。また、この他にも新世代のモバイルコンピューティングに関する新技術が発表された。

 インテルCentrino Duo プロセッサー・テクノロジーの核となるインテルCore 2 Duoプロセッサは、従来の667MHzのシステム・バスを800MHzに高速化した。バスクロック周波数の切替とコア電圧の低下を動的に行うことで、CPUの負荷が小さい場合に超低周波数モードに入り、電力消費を軽減する。さらに拡張版インテル・ディーパー・スリープテクノロージにより、チップセットとの協調動作を改善してCPUアイドル時の消費電力をさらに低くした。また、マルチプロセッサに対応していないアプリケーションの動作速度を改善するため、シングルスレッドアプリケーションの処理にあたり、CPU自らがオーバークロックを行うインテル・ダイナミック・アクセラレーション機能が追加されている。インテルCore 2 Duoプロセッサのラインアップは1.40GHzから4.40GHzまでの6種類。

 モバイル インテル965Expressチップセットファミリーは、グラフィックス機能を内蔵したGM965/GM960と、グラフィックス機能を持たず、外部のビデオチップと連動させるPM965の2種類が提供される。グラフィックス機能内蔵版にはIntel Graphics Media Accelerator X3100を搭載。DirectX9に対応し、Windpws Aeroの機能が利用できる。グラフィックスコアの周波数は従来の250MHzの倍の500MHzとなり、384Mバイトのビデオ・メモリに対応する。マルチメディアや3Dグラフィックスで作られたPCゲームに適している。

 ワイヤレスネットワーク機能はインテル Next-Gen Wireless-Nによるオプションで提供される。802.11a/b/g/Daft-Nのクワッドモードに対応し、最大300MHzのデータ転送が可能だ。ワイヤレス技術では他にも、802.11iによるセキュリティー機能、ワイヤレス Intel Active Management Technologyによるワイヤレスネットワークによるリモート管理機能、シスコと協力して誕生した総合WLANソリューションHigh Density Networkingに対応する。

 このネットワーク機能をふまえてオンライン管理機能を追加した仕様がインテルCentrino Pro プロセッサー・テクノロジーだ。これはインテルが既にデスクトップPC用に提供しているインテルvProテクノロジーのノートPC版だ。ノート用であるため有線LANだけではなく無線LANからも運用できる。クライアントPCのセキュリティ状態や設定変更を遠隔操作するシステムで、記者発表では遠隔操作で数台のノートPCのセキュリティソフトのバージョンをチェックし、遠隔操作ですべてを最新版にアップデートする様子が公開された。サスペンド状態のPCも対象になるほか、電源がOFFのPCの場合はWake on LAN機能で電源を投入して応答させる。“vPro”と“"Centrino Pro”が揃ったことで、企業のネットワーク管理者は単一のコンソールからすべてのクライアントPCを保守管理できるようになる。

 また、フラッシュメモリーを搭載し、ディスク領域やメインメモリ領域とは別にキャッシュメモリとして使うインテル ターボ・メモリーもオプションで提供される。これはWindows Vistaで採用されたReadyBoost機能に似た仕組み。ReadyBoostは高速USBメモリを接続することでディスクキャッシュ領域にする技術だが、そのUSBメモリがノートPCにあらかじめ搭載されているような仕組み。インテルにてビジネスシーンを想定したバッチファイルを作成して測定したところ、アプリケーションの読込と実行時間が2倍ほど高速化されたという。起動時間も20パーセント程度高速化する。

 新テクノロジーの発表に先立ち、インテル株式会社代表取締役共同社長の吉田和正氏が挨拶した。PCの販売が鈍化していると言われているが、世界のノートブックPC市場は2ケタ成長が持続している。日本は特にノートPCを好む市場で、全PCの出荷の6割がノートブック型になるという。日本市場は小型化、省電力化に関心が高く、ノートPCのテクノロジを応用した先進的デザインのデスクトップPCが開発されている、などの認識を示した。その上でノートブックPCに求められる性能は、パフォーマンス、ワイヤレスネットワーキング、デザイン、バッテリー持続時間であり、ビジネスの場ではこれにセキュリティとネットワーク管理機能が求められていると説明した。今回のインテルCentrino Duo/Pro プロセッサー・テクノロジーは、こうした市場の声に応えた製品である。
《杉山淳一》
注目の情報[PR]

注目ニュース

電源を落とさずHDDを挿抜——NEC、最大1.1ペタバイトの次世代ストレージを発表

 NECは9日、ペタバイトまでの容量拡張と柔軟な構成変更をシステムを停止せずにで実現するSANストレージ「iStorage Dシリーズ」を発表、販売を開始した。また、同日東京本社にて記者会見を行った。

IC内の配線間を真空にして電気を35%速く流し、消費電力を15%削減できる技術

 米IBMは現地時間3日、IC内の配線間を真空にする技術を開発し、2009年に工場に導入しサーバ向けプロセッサを製造すると発表した。現在の技術と比較すると、電気を35%速く流し、消費電力を15%削減で...

 米IBMは26日(米国時間)、同社研究所とブラジルのオンラインゲーム会社であるHoplon Infotainmentの共同でCell Broadband Engine(Cell/B.E.)とIBMメ...

サン、AMD Opteronプロセッサ搭載のテレコム市場向け「Netra X4200 M2サーバ」

 サン・マイクロシステムズは24日、テレコム市場向け「Netra」サーバ製品群の新製品として、AMD Opteronプロセッサを搭載した「Netra X4200 M2サーバ」の発売を発表した。

ゲルシンガー、IDF北京発表のテクノロジーを総括

 インテルは4月20日、4月17〜18日に中国・北京で開催されたIDF(Intel Developer Forum)で行なわれた基調講演等の内容をダイジェストする日本国内向けの説明会を開催した。

特集

RSS

特集・連載

ブロードバンド/無線LANスポット検索

ブロードバンド検索
-

ピックアップフォト