ヤフーの07年3月期、10期連続増収増益——売上・利益ともに過去最高を記録
広告事業は、企業が年度初めから広告宣伝費を抑えたことにより全般的の停滞感のあるなか、高度なフラッシュ技術を用いた新しい広告商品「メガバナー」の開発や、新規の広告主の獲得などにより、売上高は前年比30.5%増の892億円となった。同社代表取締役社長の井上雅博氏は、広告事業について「昔みたいにバナー広告のことだけを考えればいいわけではない。検索広告が900億円を超えたように、ビジネスモデルは多様化している」と述べ、次のビジネスモデルの収益化を考えていくことが重要だと説明した。
ビジネスサービス事業では、求人情報サイト「Yahoo!リクナビ」や不動産情報サイト「Yahoo!不動産」などの情報掲載サービス関連の売上が好調に推移。オークション事業部「Yahoo!オークション」やショッピング事業部「Yahoo!ショッピング」のeコマース関連では、07年3月末の両事業部のストア数は27,044店舗、1年で65.7%増の10,721店舗増加した。モバイルへの取り組みもさらに進め、Yahoo!ショッピングのモバイル経由の取扱高は前年比2.6倍。リサーチ関連の売上も好調に推移し、ビジネスサービス事業の売上高は前年比36.4%増の482億円となった。
パーソナルサービス事業では、Yahoo!オークションの参加資格を緩和し、新規利用者が大幅に増加。さらに、落札システム利用料を3%から5%に引き上げたことにより、売上高は前年比23.2%増の752億円。
なお、Yahoo!オークション、Yahoo!ショッピング、旅行情報サイト「Yahoo!トラベル」、チケット販売サイト「Yahoo!チケット」を合計したコマース関連事業の取り扱い総額は、前年比14.4%増の8,999億円となった。
井上社長によると、「ビジネスソフトウェアアライアンス(BSA)と提携して、ビジネスソフトの違法コピーや海賊版の出品削除を継続的に行なったことにより、06年度下半期の不正出品物の件数が前半期に比べて96%減少した」という。
06年度第4四半期(07年1−3月期)は、売上高は前年比22.3%増の575億円、営業利益は25.2%増の295億円、経常利益は24.2%増の284億円、純利益は23%増の159億円となった。
また、本決算発表の会場で、井上社長は米ヤフーの子会社であるオーバーチュアの全株式を取得し、子会社化することについて覚書を締結したと発表した。詳細については未定で、改めて報告するという。
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