富士通と横河電機、大都市間で毎秒40Gbpsの光送受信を可能に

2007年4月5日(木) 16時24分
 富士通は5日、横河電機と共同で実用レベルのDQPSK(差動4値位相変調)方式による毎秒40Gbpsの光送受信技術を世界で初めて開発したと発表した。の画像
 富士通は5日、横河電機と共同で実用レベルのDQPSK(差動4値位相変調)方式による毎秒40Gbpsの光送受信技術を世界で初めて開発したと発表した。
 富士通は5日、横河電機と共同で実用レベルのDQPSK(差動4値位相変調)方式による毎秒40Gビット(40Gbps)の光送受信技術を世界で初めて開発したと発表した。

 同技術は、従来の2値変調方式を用いて40Gbpsの信号を伝送した場合、伝送距離が100km以下に制限され、大都市間の通信に必要な数百km以上の長距離伝送ができないという問題を解消するもの。

 今回の新技術では、富士通が開発した世界最小の駆動電圧を実現する「DQPSK変調用LN変調器」を採用し、光送受信部の小型化、低消費電力化を実現。また、横河電機のInP HBT技術により、DQPSK用LN変調器に最適化されたドライバーデバイス、PMD波形ゆがみに対して安定に動作する光・電気変換デバイス、クロック抽出・識別再生デバイスなど、DQPSK方式を実現する小型低消費電力の専用IC、デバイス群を開発したという。

 さらに、開発したキーデバイスの動作を安定化する制御技術、小型化のための実装技術を開発し、40Gbps DQPSK方式に必要な全機能を伝送装置への搭載が可能となる110×320×40mmのコンパクトなサイズにまとめ、35Wの低消費電力を実現している。

 両社によると、これらの技術を使った実験では、良好な伝送特性と温度や電源電圧などの動作環境変動に対して安定に動作することを確認したほか、PMDによる波形歪みに起因する伝送距離制限が、従来の2値変調方式に比較して約8倍緩和されることを確認したとしている。
 この結果により両社は、「都市間を接続する超大容量幹線系光ネットワークの早期実用化に大きく貢献するものと期待される」としており、今後は今回開発した光送受信技術を活用し、それぞれ40Gbps超高速光伝送のための各種製品を市場へ投入する予定だとしている。
《村上幸治》
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