Thunderbirdの次期バージョンは、Firefoxの機能を取り込んで使いやすく

2007年3月9日(金) 23時43分
Mozilla Japan 代表理事 瀧田 佐登子氏の画像
Mozilla Japan 代表理事 瀧田 佐登子氏
Mozilla Japan 技術部 吉野 公平氏の画像
Mozilla Japan 技術部 吉野 公平氏
メッセージをタグで整理できるの画像
メッセージをタグで整理できる
検索もダイアログから検索バーになって操作性がアップの画像
検索もダイアログから検索バーになって操作性がアップ
ビデオメッセージを寄せた、慶應義塾大学環境情報学部の村井 純教授の画像
ビデオメッセージを寄せた、慶應義塾大学環境情報学部の村井 純教授
 Mozilla Japanは3月9日、東京都内の会場でメール・クライアントThunderbirdの次期バージョン「Thunderbird 2」の機能概要に関する説明会を開催した。なお、Thunderbird 2は現在β2が配布中で、来週後半にRC1が公開され、正式版は3月末にリリースされる予定になっている。

 冒頭で挨拶を行なったMozilla Japan代表理事の瀧田 佐登子氏は、同じくMozillaで開発/配布しているWebブラウザ「Firefox」に比べてThunderbirdに対する注目度が低い点を踏まえ、「インターネットを取り巻く環境が大きく変化しており、インターネット利用の中心もメールからWebに移った結果、メールもWebメールでよいという声もある。しかし、Thunderbirdではローカルで動作するメールクライアントならではの意義や位置づけがある」とし、今後もメールクライアントの改良/進化を継続していくことを明らかにしている。

 続いて、Mozilla Japan技術部の吉野 公平氏から、主な新機能についての説明が行なわれた。

 Thunderbird 2の主な特徴として吉野氏が挙げたのが、

1. Firefoxの機能をThunderbirdにも
2. Webメールやフィードをオフラインで
3. メッセージの効率的な整理を可能に
4. 機能と開発体制の両面でセキュリティを向上

の4点だ。さらに、全体を貫く開発方針として「ユーザーの声を反映した新機能と改良」を実現していくことが表明された。

 具体的な新機能として、Firefoxで好評を得た機能のいくつかがThunderbirdにも導入されている。たとえば、新機能として導入された、タグを使ったメッセージの整理機能では、メールメッセージに対してユーザーが自由に定義できる「タグ」を付与することができる。従来はラベルとして同様の機能があったが、種類が5種類に限られていたうえ、メッセージに付与出るのは1つだけだった。タグはユーザーが任意にいくつでも定義でき、メッセージに付与する数にも制限がないという。さらに、検索機能や表示オプションとも統合されており、多数のメールの中から必要なメッセージを抽出するために役立つ機能となっている。

 また、フォルダビューが選択可能になり、新たに「未読フォルダ」「お気に入りフォルダ」「最近使ったフォルダ」という3種のビューが追加されている。ビューを切り替えることで必要なフォルダだけを表示できるので、目的のメッセージを見つけやすくなるという。「メッセージの表示履歴」もFirefox由来の機能で、ツールバーに「戻る」「進む」ボタンが追加されている。Webブラウザと同様に、前に表示したメッセージに戻る、という動作が可能になったことで、多数のフォルダをまたいでメールを閲覧している場合のナビゲーションが容易になる。

 Webメールやオフライン機能の強化としては、Gmailなど代表的なWebメールサービスの設定ウィザードが用意され、ユーザーはユーザー名とパスワードだけを設定すれば、その他のサーバ設定等が自動で完了するという。

 会場では、Thunderbirdの熱心なユーザーでもあるという、慶應義塾大学環境情報学部教授の村井 純氏からのビデオメッセージも公開された。その中で村井氏はThunderbirdについて、「エクステンションによる機能拡張が容易なThunderbirdは、新技術のプラットフォームとして、新しいアイデアや技術を試す場としても重要な存在だ」とし、今後の発展に期待するコメントを寄せていた。
《渡邉利和》
注目の情報[PR]
RSS

特集・連載

ブロードバンド/無線LANスポット検索

ブロードバンド検索
-

ピックアップフォト