シーゲイト、携帯電話での利用を想定した60Gバイトの外付けHDD
同社のグローバル コンシューマー エレクトロニクス マーケティング ディレクターのロブ・ペイト氏は、「DAVEテクノロジーは、当社の新たな戦略であり、方向性だ」と位置づけた。
同氏はまず、「現在のエンターテイメント市場がデジタル・ワールドへの変貌を遂げており、この変化がモバイル機器や家電製品の変化を促している」、という現状認識を示した。この市場に対して同社が提案するコンセプトが「On-Demand World」だ。基本的な発想としては、デジタル・コンテンツを「いつでも、どこでも、どのデバイスでも」利用したいというもの。DAVEテクノロジーによるワイヤレス接続の外部ストレージは、モバイル機器単位で囲い込まれたコンテンツを、状況に応じて様々な機器から参照できるようにするのに役立つ。
公開されたDEVEテクノロジーのリファレンス設計では、厚みは1cm、クレジット・カード大(61×89×12mm)で、重さは70g。BluetoothまたはWiFiでモバイル機器からプライマリー・ストレージとしてアクセスできる。通信距離は約9mまで。同時に公表されたソフトウェア「SMM(Storage Management Module)」との組み合わせると、既存のモバイル向けチップセットがサポートするSDまたはMMCとのインターフェイス互換が実現できる。また、モバイル機器側のフラッシュメモリを活用してHDDの駆動時間を最小限に止めることによる省電力化、データ転送速度の向上などが可能になるという。例として、メディア・ストリーミングでは最大10時間の連続再生が可能だという。
すでに確立されたパートナーシップとしては、チップセット・メーカーがMarvell、Texas Instruments、STMicroelectronicsの3社、携帯電話メーカーのNokia、OSのSymbian、携帯電話キャリアのOrangeなどの名前が挙がっており、まずはビジネス・ユーザー向けのスマートフォンでの採用を目指していくという。
携帯電話ではフラッシュメモリの採用が拡大しているが、DAVEテクノロジーでは、携帯電話にストレージを内蔵するのとは異なり、携帯電話のサイズや重量、電源消費などに影響を与えることなく、60Gバイトの大容量ストレージを提供できる点が特徴となる。現時点では、フラッシュメモリで60Gバイトを実現するのは現実的とはいえず、この容量を前提とするのであれば、まだバイト単価ではHDDの方が有利となる。一方、デジタル・コンテンツの格納には現行のDRMの仕組みが障害となるという指摘もあり、普及にはキャリアやコンテンツ・ホルダの協力が不可欠となると予想される。
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