日立、物理サーバと同等の高速なI/Oを実現する仮想化機構 | RBB TODAY
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日立、物理サーバと同等の高速なI/Oを実現する仮想化機構

エンタープライズ その他
Virtagを搭載したIAサーバモジュール「BS1000」
  • Virtagを搭載したIAサーバモジュール「BS1000」
  • Virtageは、I/Oアシスト機能を備える同社製のチップセットとVirtageハイパーバイザから構成される
  • Virtageと物理サーバの性能比。ディスクI/Oのベンチマークでは、書き込み時に物理サーバ比100%の性能を示したという
  • 従来の仮想化ソフトウェアとの比較。ハードウェア処理による高速なI/O処理はDBサーバなどに高い性能を発揮する
  • HAサーバを想定したN+1コールドスタンバイ機能のデモ。現用系のサーバに障害が発生すると、別の物理サーバ上に構築されている待機系の仮想サーバが稼動を開始する
 日立製作所は、同社の統合サービスプラットフォーム「Blade Symphony」に、サーバ仮想機構「Virtage(バタージュ)」を搭載したItanium 2プロセッサ採用のサーバモジュール「BS1000」を販売開始すると発表した。また、同時に、Virtage搭載のBlade Symphonyを用いた仮想化システムの導入を支援する「ソリューションサービス for Virtage」の提供も開始する。

 Virtageは、同社の独自技術による仮想化機構で、同社製チップセットにより、仮想サーバ利用時においても物理サーバと同等のI/O処理性能を実現すると同時に、I/O直接実行機能を持たせることで、ゲストOSやデバイスドライバの改変を不要としているのが大きな特長だ。

 これまで、IAサーバで仮想化を行う場合、ストレージ等のI/Oアクセス時に仮想化ソフトウェアによるアドレス変換を実施するため、オーバーヘッドが大きかった。しかし、Virtageでは、チップセットに搭載される仮想化アシスト機構によりアドレス変換を実施することで、I/Oトランザクションを従来比で40%向上しているという。

 また、従来の仮想化システムでは、ファイバチャネルの共有管理を専用デバイスドライバで実施していることもあり、使用I/Oデバイスに制限があったり、物理サーバとは異なるインストール作業が必要となっていた。しかし、Virtageでは、ファイバチャネルの共有管理も仮想化アシスト機構で実施しているため、使用I/Oデバイスに制約はなく、物理サーバと同一のインストール作業が行える。

 そのほかにも、ウィルスや障害による不正I/Oアクセスが他の論理サーバに波及するのを抑止するなどの効果がある。

 さらに、Virtageと、別途提供されるSVP(Service Processor)との連携により、物理サーバと論理サーバとの一元運用管理を可能とし、Blade Symphonyの特長機能である「N+1コールドスタンバイ機能」が、サーバ仮想化環境においてもサポートされる。

 サーバモジュール「BS1000」は、Itanium 2 9050(1.60GHz)/9040(1.60GHz)/9015(1.40GHz)を最大2プロセッサ、32GBのメモリを搭載可能。サポートOSはRedHat Enterprise Linux AS4.0およびWindows Server 2003 Enterprise Editionとなっている。最小構成価格は2,289,000円。提供開始は3月23日から。

 ソリューションサービスfor Virtageは個別見積りとなり提供開始は3月2日から。
《竹内充彦》
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