最大800kbpsやベネトンなど、累計500万契約をねらうウィルコムの新モデル

2007年1月23日(火) 00時45分
ウィルコム代表取締役社長の喜久川政樹氏の画像
ウィルコム代表取締役社長の喜久川政樹氏
W-OAMと従来方式の通話のつながりやすさの比較実験。従来品(上)ではデータが受信できないが、W-OAM(下)では受信できるの画像
W-OAMと従来方式の通話のつながりやすさの比較実験。従来品(上)ではデータが受信できないが、W-OAM(下)では受信できる
W-OAMと従来方式の通話のつながりやすさの比較実験。従来品(上)ではデータが受信できないが、W-OAM(下)では受信できるの画像
W-OAMと従来方式の通話のつながりやすさの比較実験。従来品(上)ではデータが受信できないが、W-OAM(下)では受信できる
WX320K REAL METAL FACEの画像
WX320K REAL METAL FACE
WX320K REAL METAL FACEの画像
WX320K REAL METAL FACE
インデックス代表取締役社長兼インデックス・ホールディングス取締役兼ネットインデックス取締役の小川善美氏の画像
インデックス代表取締役社長兼インデックス・ホールディングス取締役兼ネットインデックス取締役の小川善美氏
AX530INの画像
AX530IN
:タカラトミー取締役常務執行役員マーケティング統轄本部副統轄本部長兼ネクスト問いマーケティング本部長の眞下修氏の画像
:タカラトミー取締役常務執行役員マーケティング統轄本部副統轄本部長兼ネクスト問いマーケティング本部長の眞下修氏
タカラトミーの「nico.neco」の画像
タカラトミーの「nico.neco」
ベネトンジャパン代表取締役社長の矢口健二氏の画像
ベネトンジャパン代表取締役社長の矢口健二氏
ベネトンモデルの画像
ベネトンモデル
集合写真。左からウィルコム執行役員副社長の土橋匡氏、眞下氏、喜久川氏、ウィルコム代表取締役会長木下龍一氏、矢口氏、小川氏、ウィルコム執行役員副社長近義起氏の画像
集合写真。左からウィルコム執行役員副社長の土橋匡氏、眞下氏、喜久川氏、ウィルコム代表取締役会長木下龍一氏、矢口氏、小川氏、ウィルコム執行役員副社長近義起氏
 ウィルコムは22日、新製品並びに新サービスの発表会を行った。定額制サービスを発表以来、1か月あたり約5万件という堅調な加入者数を誇っていたが、昨年後半のMNPサービスの実施でそれまでより半分に落ち込み、12月も回復したとはいえ、約3万7000件。そんな同社だが、春に向けた新モデルを発表した。

 最初に登壇したウィルコム代表取締役社長の喜久川政樹氏は、「No Limit, and good communication.」ということで、データ定額サービスや音声定額サービスを実現してきたことを強調した。そして今回発表されたのが、すでに実施中のサービスだが、音声定額サービスの新しいファミリーパックと法人割引。どちらも3人以上の契約の場合に、全員一律2,200円になるといもの(ふたりまでは従来と同様)。ほかにも、固定電話や他社携帯へ一定時間無料で通話できる「070以外もお得な通話パック」が、3月からは自動繰り越しがスタートになることや、端末を紛失した際のリモートロック代行サービスの発表も行われた。

 個人向けの新端末では、京セラから「WX320K REAL METAL FACE」が発表された。PHS高度化通信規格W-OAM(WILCOM Optimaized Adaptive Modulation)対応で、データ通信の高速化と音声通話のつながりの向上が実現している。発表会では、W-OAMと従来方式の通話のつながりやすさの比較実験の映像も放映され、従来方式ではあきらかに音が途切れるアンテナ1〜2本の電波の届きにくい建物内の奥まったところなどでも、W-OAMは途切れていなかった。WX320K REAL METAL FACEのデザイン的な特徴はアルミの肌触りのリアルマテリアル。約26万色表示の2.2インチQVGAディスプレイ。Operaブラウザを搭載しており、204kbpsでの高速ブラウジングを可能としている。またインターネット関連ではRSSリーダー対応のほか、メールがPOP3・SMTP対応で自宅などのメールアドレスの利用が可能となっている。世界標準のJava MIDP2.0に対応した点もポイント。プリセットされているタイトーのブロック崩し「アルカノイド」など、各種Java対応ゲームを楽しめる。また、搭載カメラは130万画素を有しており、最大でSXGA(1280×960)で撮影可能。マクロ撮影やデジタルズーム撮影などの機能も充実している。カラーリングはレッド、シルバー、ブラックの3種類。2月中旬発売予定で、ストア予定価格は16,000円前後となっている。

 さらに新製品としては、W-OAMの強化版「W-OAM Type G」に対応したカード「AX530IN」が、ネットインデックスから発売となる。PHSでは初めてのQAM(直交振幅変調)に対応しており、今年の春に16〜64QAMを実現し、最大512kbpsの通信速度を実現する予定だ。そして高速適応変調方式を採用しており、BPSKから64QAMまでの最適な変調方式をより速くかつスムーズに切り替えられ、安定して通信が行えるようになっているのも大きな特徴。また2007年度以降、ウィルコムではPHS基地局回線の大容量通信光IP化を順次行っていくので、AX530INは将来的には最大800kbpsを実現するとしている。今年春の発売を予定していて、価格は未定だ。

 それから、インデックス・ホールディングスがプロジェクトを推進した、シンプルなデザインのストレート型端末「nico.」シリーズの最新モデルも発表。オモチャメーカーのタカラトミーと、アパレルメーカーのベネトンとそれぞれコラボレーションモデルである。タカラトミーのモデルは20代を中心にした女性がターゲットで、モノトーンのデザインに、ネコをあしらった「nico.neco」という愛称。リングトーンに「ねこふんじゃった」のアレンジ曲3曲を搭載するという点もチャーミングである。インデックス代表取締役社長兼インデックス・ホールディングス取締役兼ネットインデックス取締役の小川善美氏は、資本提携しているタカラトミーも加え、nico.necoに対してインデックス、ネットインデックスの3社で「面白いものを作れた」とのコメント。また、タカラトミー取締役常務執行役員マーケティング統轄本部副統轄本部長兼ネクスト問いマーケティング本部長の眞下修氏は、今回の開発に関しては「遊び心を持った大人の方に向けてのキャラクターコンテンツ開発を意識した」とのこと。一方のベネトンのモデルもターゲットはまったく同じ。ピーコック・ブルーとフクシア・ピンクと、ベネトンらしく派手な色づかいが用意されている。ベネトンジャパン代表取締役社長の矢口健二氏は、「ウィルコムさんとのコラボレーションに参加させてもらって、大変満足している」とのことであった。

 他社の発表会などと比べると、端末の新機種が少なめなのは否めないが、喜久川氏は「加入者数500万件を狙う」ということから、サービスに関しては自信があることがうかがえる。赤外線、おサイフケータイなどの社会インフラ化する機能、ウィルコムならではのPCライクな機能なども検討しているとのことなので、今後、ますます目が離せなくなりそうなことを実感させてくれた発表会であった。
《デイビー日高》
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