NEC、PCの部材調達や生産の効率化に向けRFID活用を強化
本事業所ではこれまで、PCの品質や生産性の向上、在庫削減を目的として、2004年にPC量産ラインにRFIDを活用した生産管理システムを導入し、2005年には部材調達領域における「RFID付き電子かんばん」を導入したという実績がある。
今回の強化では、さらなる効率化、品質・CS向上をはかるため、UHF帯(950MHz帯)RFID技術を活用したシステムを本格導入するとしており、RFID活用の高度化を実現するという。
また、今後もRFID活用を推進、強化するとともに、同事業場で培ったRFID活用ノウハウをベースにした「RFID導入コンサルティングサービス」の提供を開始。さらに、NECのRFID検証施設である「RFIDイノベーションセンター」を活用して、ユーザー導入前に十分テスト・検証したハードウェア、ソフトウェア、RFIDソリューションを提供するとしている。
同事業場でのRFID活用の強化内容は以下のとおり。
●ゲート式UHF帯RFIDリーダにより検品作業を効率化
RFIDタグとリーダ(RFID読取機)の距離が、最大6m程度離れても読み取りが可能なUHF帯RFID技術を採用した「ゲート式RFIDリーダ」を12月から部材の受入場所に設置。部材のトレーごとに添付されたRFIDタグを、荷台(パレット)に積んだまま一括して読み取れるため、部材納入時の検品を自動化するとともに検品ミスを大幅に低減し、作業効率を約20%向上している。
これまで、UHF帯RFID技術を利用した一括読み取りにおいては、読み落としの発生など、読み取り精度に課題があったが、反射の原理を利用するNEC独自技術を活用したゲート式RFIDリーダの導入により課題を改善し、量産ラインへの本格導入を開始したという。また、この部材調達領域でのRFIDの活用により、RFID技術導入前の2004年度実績と比較して、工場部材在庫が約1/3に削減できたとしている。
●生産ラインと部材供給会社間のリアルタイム連携強化
注文に対する納期回答を部材供給会社(サプライヤ)から生産ラインにリアルタイムに伝達するなど、生産ラインとサプライヤがリアルタイムに直接情報を収集できる仕組みを構築
●マザーボード製造工程でのRFID活用
PCの基幹部材であるマザーボードなどの製造工程にもRFID活用を拡大し、部材や製造情報のトレーサビリティの強化、およびマザーボード組み立て作業効率の約20%向上を実現。
マザーボード自体にRFIDタグとなるNECのICチップ「NETLABEL」を実装し、マザーボード組み立て(部材実装)ラインにRFIDリーダを設置。マザーボードに搭載される部材情報や製造履歴を部材実装工程上で収集することにより、マザーボードから最終組み立てラインまで全工程を通してRFIDを活用したトレーサビリティを実現し、収集した情報を品質管理の強化とCS向上に活用できるとしている。
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