「差別のない個別社会へ」 -沖電気工業のNGN戦略
IP電話での豊富な経験をもとに、同社は国際標準に準拠したキャリア向けの製品を市場に投入、NGNをベースとした次世代ネットワークにおいてもコンバージョンをキーワードに、音声、データ通信、ビデオといったネットワークコンテンツを統合した多彩なキャリアサービスの展開を「Center Stage NX」シリーズや、スイッチ群によって行うとしている。
またNGNによって統合が進むとされている固定ネットワークサービスとモバイルサービスに対しても、モバイルWiMAXシステムへ注力することによって対応。社内にモバイルWiMAX対応のためのチームをあらたに作り上げ、さらにモバイル分野においてHUAWEI社とコラボレーションすることで、製造コストを削減し、世界的な価格競争力を手に入れ、今後のさらなるモバイル環境への展開を行う。
NGN時代のネットワークにおいては、「企業だけでなくパーソナル分野でのネットワーク化も進む」として、インターネットと家庭内ネットワークを接続するためのホームサーバなどの開発にも着手している。この開発のため、同社ではモバイル用Webブラウザ開発などで実績のあるACCESS社と提携、「OKI ACCESS テクノロジーズ社」を設立した。また、DLNA(Digital Living Network Alliance)に対応したBB Media Router(BBMR)プラットフォームの開発においては、電力通信や同軸ケーブルといった多彩なインターフェイスに対応することが予定されており、家庭内のホームネットワークとキャリアネットワークとのシームレスな融合を果たそうとしている。
NGNがもたらす新しいネットワーク時代では、モバイルや固定ネットワークといった垣根がなくなり、さらにはあらゆるサービスがネットワーク上で統合される。そのため、これまではニッチと見なされていたサービスも、サービス間の情報統合により、新たなビジネスチャンスが生み出されることが期待される。同社ではこれらサービスの拡大による新たなサービスの展開を「差別のない個別社会」とすることで、ビジネスチャンスと捉え、こうしたサービスが結びつくことにより、「言葉だけが先行している『ユビキタス』社会が到来するものである」としている。
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