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【Symantec Vision 2006 Vol.3】Backup Exec最新版は継続的な保護と瞬時のリカバリ

2006年11月2日(木) 23時07分
米シマンテックのデータ・アンド・システム・マネジメント・グループ バイス・プレジデントのディーバック・モーハン氏の画像
米シマンテックのデータ・アンド・システム・マネジメント・グループ バイス・プレジデントのディーバック・モーハン氏
バージョンごとの特徴の移り変わりの画像
バージョンごとの特徴の移り変わり
Symantec Backup Exec 11dの特徴の画像
Symantec Backup Exec 11dの特徴
Symantec Backup Exec 11dの機能概要の画像
Symantec Backup Exec 11dの機能概要
 シマンテックは2日、Symantec Vision 2006にて、中小企業向けで主にWindows環境での利用を想定したバックアップ・ソフトウェアである「Symantec Backup Exec」の最新バージョンとなる11dを発表した。受注開始は6日より。

 製品説明を行なった米シマンテックのデータ・アンド・システム・マネジメント・グループ バイス・プレジデントのディーバック・モーハン氏は、「デジタル時代を迎え、ITシステムは企業にとってビジネスそのものとも言える重要な存在になっている。ダウンタイムが生じることは、売上が落ちるということと同義だ」と述べた。さらに、従来のバックアップ・システムでは、万一の際にリストアに時間が掛かっていたことに触れ、「データの回復に際しても、ダウンタイムはやはり許容できなくなっている。このため、バックアップに関しては継続的な保護を行ない、リストアは瞬時に完了する必要がある」とした。この2点が、Symantec Backup Exec 11dの中核的な開発テーマだという。

 同氏はまた、Symantec Backup Execのバージョンごとのリリース時のメッセージの変遷を紹介し、「Backup Exec 10の時は“Windowsデータ保護のゴールドスタンダード”、同10dでは“ディスクベースバックアップでさらなる進化を遂げた”としたが、同11dでは“Windowsデータリカバリのゴールドスタンダード”となった」と語り、リカバリに注力したことを強調している。

 Backup Exec 11dでは、過去最大となる数の新機能や機能拡張が盛り込まれたというが、特に強調されたのは前述の通り「継続的な保護」と「瞬時のリカバリ」である。

 継続的な保護に関しては、CPS(Continuous Protection Server)の機能が拡張され、あらたにMicrosoft Exchange Serverが対象に加えられた。この結果、リカバリ対象の指定が容易になり、メールボックス単位でのバックアップも不要になっている。個々のメール単位でのリカバリなどが柔軟に行なえるのだが、これ自体は従来から利用可能であった。しかし、メールボックス単位でのバックアップには手間と時間が掛かり、運用管理担当者の負担が大きいため、柔軟なリカバリを諦めてデータベース単位でのバックアップのみ作成している例が多かったという。11dでは、Exchangeのトランザクションログをバックアップすることで、初回に1度フルバックアップを作成しておけば、以後は継続的にデータ保護が行なわれる。また、リカバリポイントを作成してトランザクションログをデータベースに反映しておけば、その時点でのデータは、ユーザごとのメールボックスの内容をドリルダウンして参照しながら必要なメールだけを取り出すなど、柔軟なリカバリが可能になる。

 こうした柔軟なリカバリを実現できたのは、新技術として投入されたGRT(Granular Recovery Technology)によるものだという。GRTは、アプリケーションのネイティブフォーマットと同じ形式でバックアップを作成するため、バックアップ・データのランダムアクセスが可能となり、任意のデータを柔軟に取り出すことができるという。

 このほか、バックアップデータのセキュリティも強化され、128bitまたは256bitのAESによる暗号化がサポートされている。

 なお、従来は、UNIXを中心としたマルチプラットフォーム環境に対応するのがNetBackup、Windows環境向けがBackup Execという棲み分けが行なわれていたが、今回の11dからは、ユーザの規模に応じて、大規模ユーザがNetBackup、中小規模ユーザがBackup Execと位置づけが変更された。さらに、Backup Execの対象範囲には個人ユーザは含まれず、個人ユーザ向けにはNorton製品が対応することも明確化された。NetBackupがUNIXを中心とするマルチプラットフォーム環境向けであることは従来通りだし、Backup ExecがWindows環境向けである点も変わっていないが、今回からリモート・エージェントによってUNIX/Linuxのバックアップも可能になっている。また、64bit対応も強化され、バックアップ・メディア・サーバをIntel/AMDの64ビット環境で実行できるが、IA64(Itanium)については従来通りリモートエージェントの提供に限定される。

 価格は、メディアサーバとなる「Backup Exec 11d for Windows Servers」が12万5,000円、マイクロソフトのExchange、SQL、SharePointなどのエージェントが各15万6,400円、DB2、Oracle(Windows/Linux)、Lotus Dominoエージェントも各15万6,400円、Oracle RACエージェントは50万2,300円などとなっている。
《渡邉利和》
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