【CEATEC 2006 Vol.9】テレビとPCをつなぐ「Viiv」 -インテル エリック・キム氏
この基調講演のメインテーマは「テレビとパソコンの融合」。日本国内で一般向けに公開されるのは初めてとなるクアッドコアCPU「Intel Core 2 Quad」の動作デモをのぞいては、すでに発表されている事柄を再確認するにとどまった。
基調講演の冒頭で、キム氏は現在の家電市場にはデジタルテレビとパソコンという2つの流れが存在しているものの、現在のところはこの両者をつなぐ技術が存在していないと語った。しかし、同社が全世界のホームユーザーに対して独自に調査した、家庭内でどのようにパソコンを利用しているかについてのインタビューをまとめたビデオを放映し、パソコンとテレビ、DVDをすべて処分してエンターテイメントPCに置きかえた独身女性や、海外に住む親戚からインターネット経由で近況報告ビデオが送られてくる家族などを例に挙げ「ユーザー主導によるテレビとパソコンの融合への流れができつつある」とした。
キム氏はさらに、デジタル放送とブロードバンド接続の普及がこの流れを促進していると語り、特にブロードバンドの普及が著しい日本では、2010年までにFTTHが主流になるだろうと予想した。また、この2つの技術がもたらす「リッチな」生活の例として、日本のインターネットユーザーの間に動画共有サイト「YouTube」が急速に広まっていることを挙げた。
デジタルテレビとパソコンは競合するものではなく、将来的に両者を融合してより簡単に利用できることが理想とし、その具体的な形として同社の「Viivテクノロジー」を利用した「メディアPC」を示した。これは、データの蓄積、管理、共有を手軽に可能とするもので、商品化の例として米DirecTVが年末にリリースする予定の、デジタル衛星放送だけでなくViiv対応オンラインコンテンツも楽しめるデジタル衛星放送セットトップボックスについて言及した。
また、Viiv対応パソコンとViiv対応ネットワークメディアプレイヤーを使ったデモが行われ、ネットワークにデジタル家電を簡単に追加したり、Viiv対応パソコン内のコンテンツをViiv対応ネットワークメディアプレイヤーで再生して液晶テレビで鑑賞したり、Skypeによるビデオチャットなどが実演された。さらには、外部ネットワークに接続されたソニーの携帯型パソコン「VAIO type U」内にある画像を、セキュアな共有を利用して自宅のネットワークから閲覧するというデモも行われた。
続いて、9月26日に発表されたクアッドコアCPU「Intel Core 2 Quad」に触れ、Core 2 Duoと比較するとパフォーマンスが70%向上しているとアピール。マルチコア対応の3D CGレンダリングソフト「CINNEBENCH」によるCG作成処理速度をCore 2 Duo搭載パソコンと比較し、Core 2 Quadでは18秒、Core 2 Duoでは28秒と明らかなパフォーマンスの差を誇示した。また、スクウェア・エニックスの「フロントミッション・オンライン オフィシャルベンチマークソフト」を実行し、そのなめらかな描画によって性能の高さを印象づけようとした。
最後にキム氏は、オープンなプラットフォームや汎用性が高いソフトウェア、インターネットによる接続性がこれからのデジタル家電には欠かせないとして、日本の各家電メーカーとのシナジーによってこれらを実現していきたいと締めくくった。
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Viivテクノロジは、デジタル家電機器のほか、映画、音楽、写真、ゲームなどのオンラインサービスやソフトウェアなど、インテルが検証したさまざまな機器やサービス、コンテンツを利用可能とするもの。










































