10倍以上のパフォーマンスを実現したWebセキュリティアプライアンス「Sシリーズ」
アイアンポートでは、すでにメールセキュリティに特化したセキュリティアプライアンスの中核製品として「IronPort Cシリーズ」をリリースしている。同社の製品は、FreeBSDベースのカーネルを利用した独自OS「ASYNCOS」上に、スパム防御、ウイルス防御、コンテンツスキャニングなどのモジュールを組み込んで、さまざま脅威に対応できるようになっている。
クレンズ氏は、Cシリーズの大きな特徴として、「SenderBase」について紹介した。これは、2000万以上のIPアドレスや、メール送信量・頻度など、100以上のパラメータを収集・監視し、その評価を蓄積したデータベースである。このデータベースによって迷惑メールか否かをリアルタイムに判断する仕組みを提供している。メール送信者を−10から+10までのレピュテーションスコアによって格付けし、スパムメールなど悪意あるメールを事前に排除したり、制限をかけることが可能となる。クレンズ氏によれば、「レピュテーションフィルターだけで80%もの悪意あるメールを事前に排除できる」という。
また同氏は、今秋発売されるアプリケーションプロキシ方式のWebセキュリティアプライアンス製品についても説明を加えた。このような製品が必要な背景として、「メールにリンクしているURLを無防備にクリックして、Webからウイルスやスパイウェアに感染するようなケースが増えてきている」と、その理由について述べた。
新製品のWebセキュリティアプライアンス「Sシリーズ」は、従来システムの10倍以上のパフォーマンスを実現しており、エンタープライズ向けに適した製品となっている。第一ステップとして、まずスパイウェアにフォーカスしていくが、最終的にはWebセキュリティに必要なすべてのソリューションを包括的に提供していく予定だという。
Sシリーズでは、Cシリーズ同様にSenderBaseを活用した「Webレピュテーション」技術を採用しており、URLの信用度を事前に評価することが可能だ。これにより悪質なWebサイトをフィルタリングして、そのアクセスを防止できる。さらに疑わしい場合には、Webストリームを並列に高速スキャニングできるDVSエンジンと、マルチベンダーから提供されるスパイウェアのシグネチャ(すでに4社と提携中)を組み合わせることで、多層レベルでのセキュリティを実現。またスパイウェアの洗い出しが容易に行えるレポーティング機能や管理機能もサポートしている。
最後にクレンズ氏は「AsyncOSプラットフォーム上で動作するソフトウェアモジュールを順次増やしていき、包括的な展開をしていきたい」と今後のビジョンについて述べた。メールセキュリティに関しては、暗号化やインスタントメッセージングなど、一方Webセキュリティに関しては、インスタントメッセージング、P2Pソフトウェア、VoIPなどについて、セキュリティの範囲を広げていく方針だという。
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