4年ぶりに黒字に転化。携帯電話事業も改めて自信を見せる -ソフトバンク決算
壇上に立った孫正義氏は、同社が2000年度以来4年ぶりに黒字転換したことにまず言及した。昨年度はすべて赤字だった営業利益・経常利益・税金等調整前当期純利益・当期純利益が改善され、本年度売上高1.1兆円、EBITDA1,499億円、営業利益622億円、経常利益274億円、税金等調整前当期純利益1,294億円、そして当期純利益は575億円となった。いずれも創業以来最大規模で、4年ぶりに年度ベースでの黒字を達成した。昨年の当期純利益は△598億円で、じつに前年比で1,174億円のプラス転換だ。
孫氏は「やっとトンネルを抜けて、違う風景がひろがった」とこれを表現、今後の最大の懸案事項である、ボーダフォン買収後の戦略についての説明に移った。孫氏は「基本的に我々はボイスではなくデータの会社。新世代ケータイでさまざまなシナジーを図っていく」と明言。また「全国にそば屋は何千軒、1万軒ぐらいはあるだろう。1万軒のなかで頂点に立つのは大変だが、3軒(ドコモ、KDDI、ボーダフォン)のなかで1番になるほうがたやすいのではないか。そば屋のほうがよほど大変だ…。と会議で冗談が出た(笑)」と笑顔で未来への抱負を語った。もちろん、孫氏一流のジョークだが、強烈な自信とその裏付けとなる秘策がかいま見える一瞬だった。
基本施策としては、(1)3Gネットワークの増強(2)3G端末の充実(3)コンテンツ強化(4)営業体制/ブランディング強化の4つをあげ、「いずれも長い目でみれば解決できる問題ばかり。10年かけて解決できないようなものは一つもない。さらに、我々はそれを1年でやり遂げる」と、本年秋に開始となるナンバーポータビリティに焦点をあてて基本戦略のスケジュールを立てていることを強調した。具体的には、ドコモの計画を上回る4.6万局の基地局設置、シャープの「AQUOSケータイ」の投入、パナソニックの参入、ヤフーコンテンツの融合などが提示された。将来的にはメールアドレスも含めたYahoo!との統合、超高機能(高価格)ケータイ、無線LANホットスポットとのハイブリッド化などもありえるとのことで、「ありとあらゆる可能性を検討している。とにかくユーザに興奮していただけるものを提供したい」というのが、“ケータイの理想型”であり、“インターネットの理想型”だとした。
注目の新ブランド名もすでに決定済みとのことで、秋頃までにはさまざまな発表が続くものと思われる。今後の事業規模は売上高2.5兆円規模、2600万回線規模となるソフトバンク。Yahoo! BBが日本のインターネットを変えたように、新生ソフトバンク/ボーダフォンが、日本(世界)のケータイを変えるのかもしれない。
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