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拾った携帯電話が導く京都の不思議な旅〜GIG TV、ミニドラマ「京都まちあるき ミステリーファイル」を配信

2005年10月26日(水) 14時29分
 ネット・テレビ事業などを手がける「エフエム・ギグ」が運営するインターネットテレビ「GIG TV」は、京都のさまざまな歴史スポットをミステリー仕立てで紹介するミニドラマ「京都まちあるき ミステリーファイル」を配信開始した。

 第1弾は京都の北部、御所の北側にある出町編(全5話)だ。携帯電話を拾った主人公が新着メールに導かれ、ピンポイントで史跡をさまよう。オーバーラップする声や地元の人の証言、変化のある映像を使い、視聴者は自然とスポットにまつわる歴史のエピソードを知る仕掛けだ。監督・脚本・撮影・編集は、冴沢鐘己。主演は日野林純子。

 出版社で働く26歳の吉澤あゆみ(日野林純子)は、あるとき道に落ちていた携帯電話をひろう。つい新着メールを見てしまうが、それは女子高生らしい文面だった。近くの神社で先生や同級生と待ち合わせしているようだ。メールに誘われるかのように、彼女が向かったのは京都・出町にある御霊神社だった。次々に届くメールを手がかりに、主人公は御霊神社をさまようが……。

 まずこの作品はカメラワークがいい。下からあおったり、あるいは極端な寄り、断続的な画面の切り替えをうまく使い、視聴者のテンションを高めている。不安感がつのるのだ。時間を知らせるチャイムやセミの声など、効果音の使い方もいい。携帯電話の音が鳴ると人間は瞬間的に反応するが、それを作中で有効に使っている。1話分の長さも「えっ、これで終わり?」という短さで、思わず次を見たくなる人間心理をついている。

 観光案内という作品のメインテーマを考えれば、歴史スポットを解説するシーン(本題)でせっかく盛り上げた効果がぶち壊しになっても不思議はない。だが史跡を紹介するくだりはミステリアスなストーリーになじんでおり、違和感がない。きわどい橋を渡りながら、作品として成立している。ひとつは存在自体が歴史である京都という素材を舞台装置にしていること。そしてなにより冴沢鐘己のシナリオがいいのだ。もし中田秀夫や庵野秀明が歴史スポット紹介を撮ったら、こんなふうになるのかもしれない。

 さて第2話は出町編の「幸神社」が舞台だ。ちなみに「RBB TODAY」が行っているウイークリー・アンケートでは、「長さはちょうどよく、続きが見たい」が1位で24.3%となっている。

 エフエム・ギグでは2005年度から、出町商店街を中心とする地域活性化やまちづくり運動に協力している。今回の映像制作・配信もその一環で、新しい形の地域情報発信を進める狙いだ。

 一方、制作協力している出町商店街振興組合(事務局:京都市上京区)では、デジタルコンテンツ等の情報のデジタル化に協力していく。映像配信システムについてはRBB TODAYがサポートしている。

 配信帯域は330kbps。視聴にはWindows Media Playerを使用する。
《松岡美樹》
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