放送業界も無視できなくなる「超流通」

2005年10月13日(木) 17時41分
 古くはソフトバンクとテレビ朝日の騒動に始まり、ライブドア・フジテレビ問題、楽天・TBS問題が世間を騒がしている。いろいろな見方はあるが、ひとつに、米国にくらべ日本の既存巨大メディアがネットメディアに対して認識や分析が甘かった点が考えられるだろう。米国では早くから巨大テレビネットワークや老舗新聞社が、インターネットメディアとの提携、買収を積極的に行ってきた。日本の巨大メディアは、その地位に安住して対策や戦略を怠ったため、現在ファンド会社やネットベンチャーからの標的にされているとも考えられる。

 音楽・映像配信ビジネスを中心とした「超流通」は、放送や通信といった旧来の法律や行政区分からくる垣根などを越えた広がりを見せている。もちろん、放送の公共性や報道の中立などを崩してはならないが、もはや放送業界とて真剣に取り組まなければならない問題となりつつある。また、ITと直接の関係は薄いと思われる自動車産業でも、トヨタ自動車が新型レクサスに搭載するテレマティクスシステム(G-Link/G-BOOK ALPHA)は、携帯電話による通信モジュールを採用したものだが、音楽や映像配信を見据えた「超流通」を強く意識した技術でもある。

 このテレマティクスと超流通に関連したセミナーが明日(14日)開催されるという。また、期せずして動画対応の新型iPodの発表も13日にあったばかりだ。放送業界にとって何かと話題の多い週末になりそうだ。
《RBB TODAY》
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