BBTec、イー・アクセス小畑CTOを相手取り訴訟。「営業妨害」である、と | RBB TODAY

BBTec、イー・アクセス小畑CTOを相手取り訴訟。「営業妨害」である、と

ブロードバンド その他

 ビー・ビー・テクノロジー(BBTec)は、イー・アクセスCTOの小畑氏に対して3億円の損害賠償請求訴訟を起こしたことを明らかにした。この訴訟は、AnnexA系のADSLサービスに対して小畑氏およびイー・アクセスがこれまでおこなってきた発言が、AnnexA系プロトコルを採用しているBBTecに対する営業妨害にあたるとして起こされたもので、賠償請求および営業妨害行為の差し止めを求めている。

 この「営業妨害行為」は、これまでイー・アクセス側からAnnexAに関して出されていた、ISDNとの干渉によってパフォーマンスが出ないことを示すシミュレーション結果の発表や、他サービスへの干渉が起きることを懸念する発言を指すもので、これらにより1ヶ月あたり3万人の新規顧客を7ヶ月間にわたって逸していたとしている。

 ただし、ADSL機器ベンダの関係者によれば、シミュレーションではなく現実に日本方式のISDN(TCM-ISDN)信号がノイズとなってAnnexAに干渉することはあるとしており、「きわめて不正確な、かつ虚偽の事実」(BBTec訴状)とまで言い切れるかどうかは微妙なところ。また、イー・アクセスはAnnexA、AnnexA.exとは表現してもBBTecやYahoo!BBを名指ししていない(これまでのさまざまな取材の場でも、彼らはその点を慎重に扱っていた)ため、BBTecが望むような流れで裁判が進展するかどうかは微妙なところだ。

 いずれにせよ、この訴訟によってAnnexA.exの他社サービスへの影響の有無に関するユーザや事業者のチェックが強まることは避けられないだろう。Yahoo!BB 12Mの利用者が増加してきたときに、実際に他社の通信サービスに影響が出るかどうか。また、影響が出た(あるいは影響が出ているのではないかというクレームが寄せられた)場合の対応が不適切だと、BBTecは訴訟の行方のみならず、サービス全体に深刻な影響を被るおそれもある。

 ちなみに、この裁判については「イー・アクセス社CTO」としての小畑氏ではなく、「社団法人情報通信技術委員会 気付」の小畑氏を相手に起こされており、BBTec側もイー・アクセスとの全面対立は避けたい、あるいはイー・アクセス社を裁判の外に置きたいという思惑がある模様。小畑氏は、情報通信技術委員会で、ADSL関連の技術標準に関し、専門委員会のサブワーキンググループでリーダーをつとめている。
《RBB TODAY》

編集部のおすすめ記事

特集

page top