通総研、ユビキタス時代にふさわしい通信環境整備を目指すプロジェクト2つを発足 | RBB TODAY

通総研、ユビキタス時代にふさわしい通信環境整備を目指すプロジェクト2つを発足

ブロードバンド その他

 独立行政法人 通信総合研究所は、来るべきユビキタス時代の到来にふさわしい移動通信環境の整備を目指すプロジェクトを2つ発足させた。

(1)「新世代モバイル研究開発プロジェクト」

 本プロジェクトでは、携帯電話や無線LANなど多種多様な移動通信サービスの混在が予想されている次世代のモバイル環境で、どのように高度なユーザビリティを確保するか、その技術の確立に主眼が置かれている。主な研究対象は以下の3点。

・互いに異なる無線ネットワーク間の柔軟な接続技術
・高速移動中の接続を可能にする無線伝送技術
・移動無線端末(携帯電話・PDA等)を利用した公文書交換・E-コマースを可能にするセキュリティ技術

 こうした技術の具体例として、どのネットワークにおいても利用するアプリケーションのサービス品質(QoS:Quality of Service)を満たすことのできるネットワークハンドオーバ技術や広帯域/高速移動対応の無線アクセスシステム、高度なセキュリティ能力を持つ認証技術等の開発が行われることになっており、中・長期的にはネットワークの超高速化・ALLIP化・シームレス化の実現が念頭におかれている。

(2)「UWB研究開発プロジェクト」

 続いてこちらのプロジェクトでは、その高速さ・消費電力の低さから注目を浴びているUWB(Ultra Wide Band:超広帯域)無線システムについて、システムの標準化・規格化から対応ハードウェアの開発に至るまで一体となった研究が行われるとともに、4年後の平成18年度にはシステムの実用化が目指されている。

 UWB無線システムは、1ナノ秒(10億分の1秒)という非常に時間幅の小さいインパルスラジオ波を、数GHzから数十GHzといった広帯域の周波数帯で利用するもので、従来の無線通信に比べ消費電力が低くかつ高速なデータ伝送が可能であることが特徴。ただし用いられる帯域が広いゆえに既存の無線技術との干渉が避けられず、これまで実用化には至っていなかった。

 プロジェクトでは、システムの特性を明らかにする基礎研究から運用システム・ハードウェア設計に至るまで、包括的な研究・開発が行われることになっており、将来的には携帯端末間のアドホック通信やホームネットワークなどへの技術の援用が期待されている。

 なお両プロジェクトともに大学の研究者のリーダーシップのもと((1)東北大学 安藤文幸教授、(2)横浜国立大学 河野隆二教授)、産学官が連携した研究体制がとられることになっている。
《RBB TODAY》

編集部のおすすめ記事

特集

page top