総務省、サーバー型放送方式の素案を公表。デジタルCS/デジタル地上波だけでなくIPベースの「放送」も可能に? | RBB TODAY

総務省、サーバー型放送方式の素案を公表。デジタルCS/デジタル地上波だけでなくIPベースの「放送」も可能に?

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 総務省は、デジタル放送時代に登場が期待される「大容量蓄積機能を活用するサーバー型放送」の素案をまとめて公開、意見募集を開始した。

 サーバー型放送は、大容量ストレージを搭載した受信機(テレビやビデオレコーダ)を使用するもので、通常のテレビのようなリアルタイム視聴だけでなく、あらかじめ映像や音声を配信しておいて指定した時刻から視聴できるようにしたり、同時に配信される内容情報などと組み合わせて、シーン検索やダイジェスト視聴などを可能とするもの。

 こうしたサーバ型放送で配信されるコンテンツは、2種類に大別されている。コンテンツの再生時間と送信にかかる時間が一致する「タイプIコンテンツ」と、コンテンツの再生時間と転送時間が必ずしも一致しない「タイプIIコンテンツ」である。タイプIコンテンツを、受信しながら視聴するというのは、まさに現在のテレビ放送モデルそのものである。一方、タイプIIコンテンツは、タイプIコンテンツといっしょに送信されるものの、あらかじめ設定された時刻まで受信機のストレージの中に保存されることになる。コンテンツのフォーマットには、MPEG2やJPEG、内容情報などのメタデータに使用されるXMLといった形式が採用される予定で、映像には電子透かしの使用も認められている。

 この素案は、基本的には衛星や地上波のデジタル放送での利用を企図したものだが、タイプIIコンテンツの配信については、必ずしもデジタル放送インフラを使用しなくても実現できそうで興味深い。「受信機」については、権利保護機能を搭載して、コンテンツ配信側で設定されたコピー許可指定などを遵守し、十分なストレージ容量を搭載していれば、PCや高機能STBでもいいということになる。何しろMPEG2もJPEGもXMLも、すべてPCで再生可能なデータフォーマットである。

 現在、多くのブロードバンド事業者は、エッジ(網端)にコンテンツサーバを置いてコンテンツ配信をおこなっているが、かならずしも多くのユーザに受け入れられているとは言えない状況だ。

 しかし、サーバ型放送によって蓄積型配信が普及、民放テレビ番組なども「タイプIIコンテンツ」の形で提供され始めれば、ブロードバンドインターネットとPC・高性能ゲーム機(PlayStation2やXbox)を組み合わせた「オンデマンドテレビ」のサービスも可能となるだろう。

 家庭用ビデオデッキは、パッケージ作品とテレビ録画の両方が楽しめたことで現在のように普及した。いまひとつブレイクしない「ブロードバンドコンテンツ」も、サーバ型放送の仕組みのもとにテレビ番組と同じ端末で楽しめるようになれば、一気に普及するのかもしれない。
《RBB TODAY》

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