ストリーミングメディアジャパン。マイクロソフトのコロナに人だかり-今年はストリーミングビジネス元年になるか | RBB TODAY

ストリーミングメディアジャパン。マイクロソフトのコロナに人だかり-今年はストリーミングビジネス元年になるか

ブロードバンド その他

 ストリーミング専門のイベントあるストリーミングメディアジャパンが昨日より開催となっている。期間は本日までだが、今年はストリーミングサービスもインフラやハードからサービスレイヤへとシフトしてきたようだ。今年のストリーミングサービスはビジネスとしての元年となる予感すら感じさせる展示内容となっている。

 これまでのストリーミングサービス全体は、制作のためのハードウェアやデリバリするためのネットワークが中心に語られることが多かった。ところが、今年目についたものは、ストリーミングサービス全体をレイヤ分けし、いくつものレイヤにまたがったサービスを提供する会社が増えてきたということだ。それだけブロードバンド化が進み、利用者の裾野が広がったことを意味する。

 ストリーミングサービスをおおまかに分けると、制作、エンコーディング、ストレージ、デリバリといった4つに分けられるだろう。これまでは、それぞれのところに専門のサービス提供会社が存在していた形になる。しかし、今年の動向は、前半2つ、後半2つの大きく分けて2つのレイヤに分類し、それぞれを統合的にサービスする会社が増えてきたということだ。

 後半のエンドユーザにもっとも近いところあれば、日立がd-life.tvとして統合的なストリーミングを含めたサービスを提供しているほか、丸紅情報システムズもvasp.jpとしてやはりストレージとデリバリを中心としたサービスのデモをしている。ストリーミングに力を入れているNTT-MEは、PrimeStageで決済まで含めたサービスを提供するといったように、インフラから具体的なサービスに向けた商品がならんだ。いずれの会社も、エンドユーザ、特にコンシューマに向けたサービスを展開すると共に、ASPとして仕組みそっくりをビジネスマーケットに向けて提供していることが大きな特徴だ。

 この流れ、実はそれほど不思議なものではない。2年ほど前の韓国はほぼ同じような状況にいて、コンシューマ市場の開拓と同時にビジネス市場への開拓がされていた。ようやく日本のストリーミングサービスもそうしたフエーズに突入したといえる。少なくとも、現時点で大切にしたいことは、サービスレイヤに近いアプリケーションを作り、ASPサービスとしてISPやストリーミングサービス会社に統合的なアプリケーションを提供しはじめたということだ。こうした流れができることで、国内もようやくエンドユーザのストリーミング時代がやってくる可能性がふくらんだ。

 もちろん、エンドユーザに近いところでサービスを提供する会社だけにとどまらず、制作サイドによった商品も健在だ。MPEG4の制作プラットフォームとしてTDK、iVast、沖電気などが製品を展示するほかに、ハードウェアとしても日本ビクターのMPEG4カメラが展示されていた。また、今回さまざまな展示がある中で、もっとも多くの人間を集めていたブースはマイクロソフトの次世代Windows MediaとなるCoronaだ。5.1チャンネルサラウンドサウンドや遅延なく再生を開始するファストストリーミング、もちろん画質と圧縮率の向上も実施されている。
会場でコロナのデモをしていた実機。しっかりとしたAV機器さえ使えば、ストリーミング映像だとは思えないほどクオリティが高いものが再生できる


 現時点でのストリーミングビジネスを取り囲む世界は、エンドユーザに近い部分からコアテクノロジの部分まで、高い壁が同時に成長するような図式になっている。この図式は、コアテクノロジが変化すると、コアテクノロジの変化に伴って全体のストリーミングサービスも変化していくという強い変化の流れを生み出すことになる。非常にアグレッシブな動きに見える反面、コアテクノロジも安定していない中で不安定なサービスを提供しているようにも見える。

 しかし、どの事業者も真意はブロードバンドストリーミング時代を信じて精力的に動いている。来年になってこのストリーミングを取り巻く流れをふと振り返ってみると、今年がブロードバンドストリーミング元年になっているかもしれない。
《RBB TODAY》

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