既存のゲームコンソールにワンアイデアを加えることで、ゲームの可能性を大きく広げるデバイスがたくさん登場している。ゲームの遊び方の幅を広げることで、メーカーとサードパーティの共存共栄が実現するモデルでもある。・Logitech 製品名:USB Headset for Playstation2 パソコン関連製品で有名なLogitechだが、その技術とノウハウをゲーム産業にも活かして有力サードパーティとしてさまざまなゲーム関連デバイスを提供している。今回の目玉はSony Computer Entertainment America(SCEA)がリリースしたオンライン戦闘シュミレーションゲーム「SOCOM:U.S. Navy Seals」(今秋発売)にバンドルされるUSBヘッドセットだ。 リリースから間もないが、Logitechブースではすでに「SOCOM」のロゴが入ったデモ製品を実際にテストできた。オンラインではなかったのでチャットはできないが、デモで聞こえてくる他ユーザの声やゲームの演出音のクオリティはかなり高く、臨場感あふれるゲーム体験が楽しめそうだ。Logitechのパソコン用のヘッドセットがベースになっている。・Maui Innovative Peripherals 製品名:Cymouse 「ミラクルマウス」と彼らが呼ぶ「Cymaouse」は、頭を使って操作するマウスだ。ブースでは、頭に変わったデバイスを装着したスタッフが何かに取り付かれたように頭を左右上下に動かしているので自然と人が集まる。PCゲームにも対応しており、キーボードのコマンドを10種類の頭の動きに置き換えることで頭がマウス代わりになる。 たとえば頭を左30度の方向に向けるだけで銃が乱射される、といったコマンドをプリセットしておくことができる。手の不自由な人でもPCゲームを楽しめるし、ほかにもアクションゲームをしながらチャットできるというソフトも登場するかも。「使わない身体の有効利用」という発想が面白い。・Levac 製品名:Compiano Levacの「Compiano」はその名のとおり、ピアノ型のPCゲームコントローラ&ゲームソフトだ。教育のための年少向け。ポップでカラフルなイラストの専用ソフトと、ピアノコントローラを使ってパズルやボールゲームを楽しめる。子供にとって馴染みの薄い“文字”のキーボードではなく、直感的にわかりやすい“音”でコントロールさせようという発想が面白い。子供だけでなく大人でもほのぼのとして、ストレス解消になる。・Kemco 製品名:Pocket Recording Studio WestホールのNintendoブースの目の前に位置するKemcoブースでは、主にGameCube、GameBoyAdvance向けの新作タイトルを中心に展示している。「バットマン」や「ウッディ・ウッドペッカー」等ターゲットの年齢層も低めに設定されている。 今回GBA用にリリースされた「Pocket Recording Studio」は、音楽を聴いたり、自分の歌を音楽と一緒に録音できるデバイスだ。音楽はCFカードでMP3ファイルを読み込んだり、テレビやステレオから引っ張ってくることができる。特に注目すべきは「音声削除ならびに録音」機能。好きなミュージシャンの音楽からボーカルだけを抜いて、代わりに自分の歌を録音することができる。モバイルなカラオケは小中学生にどのように受け入れられるのか? 2002年秋の発売予定。
《RBB TODAY》
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