マイクロソフトは、公立学校のコンピュータ利用とネットワーク化の促進を目的とするコンソーシアムを設立し、まずは岡山市の小学校2校をモデルに実証実験を開始する。 コンソーシアムは、ハード・ソフトウェアベンダや教育関連のコンテンツホルダなどが中心となる。名称は「ブロードバンドスクール」コンソーシアムとして設立され、コンソーシアムの活動の一環として、岡山市の公立小学校2校で「ブロードバンドスクール」実証授業が行われる。 実証授業の舞台となるのは岡山市立西小学校と同芳明小学校の2校。両校ともに6年生を対象にノート型パソコンが用意され、6学年のすべての教室には光ファイバによるインターネット利用が可能な無線LANアクセスポイントが設置される。また職員に対しても端末とネットへのアクセシビリティが確保される。 コンソーシアムでは今回の実証授業を活動成果として報告するとともに、今後も教育現場のIT化・ネットワーク化の推進に対するソリューションを模索していく考えだ。なお、マイクロソフトのコンソーシアム設立の目的は、ネットワークに接続されたコンピュータを普通教室で授業に利用する学校の「ブロードバンドスクール」化の成立である。これは政府が推進する「e-Japan」プログラムの方針に沿ったものでもあり、ノートPCと無線LANの組み合わせによるユビキタスな環境下で授業の実施や教員のIT指導力強化へつなげることを目的としている。また、実証実験によって、「教育の情報化・人材育成の強化」を実現するとしている。 「ブロードバンドスクール」コンソーシアム参加企業は以下のとおり。■ハードウェア 日本電気 日本ヒューレット・パッカード■周辺機器 アイ・オー・データ機器 メルコ■教材・コンテンツ 学習研究社 日本科学技術振興財団 デザインエクスチェンジ 富士通ラーニングメディア ベネッセコーポレーション 山陽映画■ソフトウェア 日商エレクトロニクス シマンテック マイクロソフト■システムベンダー システムズナカシマ■著作権保護 コンピュータソフトウェア著作権協会■人材派遣・人材育成 パソナ パソナテック 三井物産