Yahoo!BB、問題になっていた「占拠コロケーションリソース」の一部を返却。全国で160万回線分が開放 | RBB TODAY
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Yahoo!BB、問題になっていた「占拠コロケーションリソース」の一部を返却。全国で160万回線分が開放

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 Yahoo!BBサービスの実施主体であるビー・ビー・テクノロジー(BBTec)は、NTT東西に対し、保留状態にしていたコロケーションリソースのうち160万回線分を返却する手続を2月15日におこなったと明らかにした。返却理由については「事業計画を精査したため」としているが、昨年末に実施されたNTT東西の接続約款改定の影響もあるものと見られる。

 ちなみに、1月末時点での全DSL利用者が約178万加入。2月19日時点でのYahoo!BBの加入者数は約40万で、返却された160万回線分というのがいかに膨大かがわかる。返却されたコロケーションスペースの面積自体は不明だが、「160万回線分」という数字から推定すると、数百〜数千ラック分が返却された模様。

 このコロケーションリソース占有問題については、昨年後半に問題になり、総務省で公聴会が開かれる騒動にまでなった。この問題に対応するため、NTT東西は接続約款を改定し、保留状態にあるリソースにコスト面で圧力を掛けている。改定された約款では、無料の保留期間が短縮され、既存の予約に対しても新しい条件が適用される。このため、BBTecが保留していた未使用コロケーションリソースについても、Yahoo!BBサービスの発表前後に予約したものについては保守コストが発生し始めていると思われる。

 今回の開放についてBBTec側は「コストの問題だけではない」としているが、もともとが「200万〜300万ユーザあたりでビジネスとしていい感じになる」というほど薄利多売のYahoo!BBサービスにとって、現加入者の数倍をまかなえるほどの未使用リソースにコストが発生すれば、収益の悪化は避けられない。

 なお、今回の返却で「空きスペース」に戻ったコロケーションリソースについては、あらためてNTT東西が各事業者に対して、以前の申請内容に基づいて公平に割り当てていくことになっている(最小単位は1ラック)。返却の行われた交換局次第ではあるが、これまで増設工事ができずに苦しんでいたDSL事業者にとっては、まずはほっと一息といったところだろう。
《RBB TODAY》
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