有線ブロードネットワークス、FTTH網などを活かして無線インターネット接続にも参入。定額・低料金で年内のサービス開始を目指す、と | RBB TODAY

有線ブロードネットワークス、FTTH網などを活かして無線インターネット接続にも参入。定額・低料金で年内のサービス開始を目指す、と

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 有線ブロードネットワークスは、無線インターネット接続をおこなう新会社「モバイルインターネットサービス株式会社」(MIS)を設立し、年内にIEEE802.11bをベースとした屋内外における定額・低料金の無線インターネット接続サービスの提供を開始すると発表した。これにともない、渋谷・三軒茶屋周辺での実証試験を5月末から開始しており、6月末をめどに同地区でのモニタユーザーの募集をおこなう予定。MISのサービスでは、IEEE802.11bを採用したことにより通信速度は最大11Mbpsとなり、携帯電話ベースのサービスよりも格段に高速な通信が可能となる。

 モニタについては、募集は4000名程度。採用者に対しては無線LAN PCカードが貸与される。また、一部のモニタユーザに対しては、ノートパソコン自体の貸与も予定されている。なお、モニタの抽選に漏れたユーザについても、オンライン登録でアカウントの発行とドライバのダウンロードを行えば、自前の無線LANカードをそのまま使ってモニタ実験に参加できるようにしたいとのことだ。これにより、全体として1万人程度の実験になるとMISでは想定している。モニタによる実証試験の終了後、可能な限り早いタイミングで商用サービスへの移行したいとしており、年内の商用サービス提供を予定している。

 なお、MISは無線アクセスを提供するだけで、メールアカウントの発行やホームページスペースの提供といった、いわゆるインターネットサービスプロバイダ業務は行わない。ホールセール(回線卸)も含め、ISPなどと調整中とのことだ。

 MISの無線アクセスは、屋外での通信では電柱やビル壁面に設置したアクセスポイントを経由してインターネットに接続される。また、ホテルや空港のロビーについてはホットスポットと呼ばれ、屋内に設置されたアクセスポイントが利用可能となっている。

 このサービスでは、IP mobility技術を採用することで、移動しながらでも途切れない(ハンドオーバー可能な)インターネット通信が可能になるという。また、大規模に802.11bを運用する場合に問題となる暗号鍵については、LANで使用されているWEP(鍵が固定的に設定される)ではなく、MISが独自に開発した動的な鍵交換をおこなう方式である。

 MISは、自社で独自に無線網を構築するのではなく、インターネットに無線アクセスポイントと認証サーバを接続することで広いエリアで低コストにアクセスを提供する計画。また、アクセスに必要な無線カードについても、国際標準として広く普及しているIEEE802.11bをそのまま使用できるため、調達が容易で、料金も低く抑えられるというメリットがある。屋外でも最大11MbpsのIP通信が可能ということで、ノートパソコンやPDAといったすでにある機器での利用のほか、VoIPを搭載した「携帯インターネット電話」端末のようなものも期待できそうだ。
《RBB TODAY》

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